ブラインドサッカーの代表人事のこと

 お久しぶりです。悔しかったアジア選手権から二ヶ月半ぐらいになりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はあのときに生じた仕事の遅れをいまだに取り戻せず(というかさらに拡大させて)四苦八苦してるYO!

 さて、ブラインドサッカー日本代表チームは、昨日と今日、新体制下で最初の合宿練習を行いました。今日は行っておりませんが、昨日(22日)の昼休みに行われた高田敏志代表チーム部長兼代表監督の記者会見には列席しました。とりいそぎ、多くの支援者がモヤモヤしていたであろう点についてのみご報告しておきます。いかなる理由で部長と監督が替わったのか、という点です。先日の協会の発表では、これがよくわかりませんでした。高田さんによると、その経緯は以下のとおりです。

「アジア選手権までにチーム力は上がったものの、リオパラリンピック出場権獲得という結果は出せなかった。それを踏まえて、協会から『ブラインドサッカーだけに関わってきた指導者だけでは勝てない。東京パラリンピックに向けてレベルを上げるには、日本のサッカー界全体を含めた外部のサポートが必要ではないか』という話があり、まずは代表チーム部長としてのマネジメントの部分で相談を受けた。そこで、『2020年に向けて急いで誰かにすべてを任せるのではなく、監督として適した人材を探すところからしっかりやっていこう』という話になった。ただ現在の代表チームの活動を進めて行く上では、ブラインドサッカーとサッカーの両方をわかっている人間がほかにおらず、協会の意向を聞いていると私がやるしかないのかなと思い、1年という条件で監督も引き受けた。その後やらないかどうかはわからないですけど」

 こうした経緯は、できれば「選ばれた人」ではなく、「選んだ側」の責任ある立場から(それも代表チームがリスタートする前に)正式なステートメントとして説明されるのが筋ではないかと私なんかは思うわけですが、それはともかく、そういうことだったそうです。あと協会広報から、正式な新体制については今月末の理事会で検討され、12月の合宿前に新スタッフが決まるという話もありました。

 ところで、協会は前部長の桝岡さんの退任は前に発表したものの、前監督の魚住さんの退任は発表しないまま新監督の就任を発表しました。そのため、魚住さんがいつどのような形で退任されたのかわからなかったのですが、こちらについては協会の広報の方に確認したところ、「辞任」でも「解任」でもなく、「任期満了による退任」とのことでした。高田さんのお話にあったような理由で「再任しなかった」ということだと理解しています。高田さんの会見では興味深いお話がほかにもたくさんあったのですが、なにしろあまり時間がないので、とりあえず本日のところは以上です。
by deepriver1964 | 2015-11-23 21:21