2014年 07月 08日
毎ブラ237:コーラーかガイドか
で、その原稿を書くときに、「コーラーかガイドか」で迷ったのである。「コーラー」は日本流の呼称で、ルール上の正式名称は「ガイド」。ちなみに視覚障害者の陸上競技では、トラックでは「ガイド(ランナー)」、フィールドでは「コーラー」と呼ぶらしく、たぶん、日本にブラインドサッカーが入ってきた当初に関わった陸上関係者が「コーラー」を使ったのではないかと想像している。たしかに、ブラインドサッカーのガイドの仕事は、どちらかというとフィールド競技のコーラーに近いような気がしなくもない。
しかし、いままでは私も基本的に日本流で書いてきたものの、近頃は、そこはかとなく国際語の「ガイド」を使いたい関係者も増えているような空気を感じていた。前にも書いたとおり、外国の関係者に「コーラー」と言っても通じない。これはかなしいことなので、もしメディア上の用語を「コーラー」から「ガイド」に切り替えるなら、自国開催の世界選手権は良い機会かもしれない…とも思うのである。
もちろん、そんなの私が決めることでも何でもないし、たとえば「センタリング」と「クロス」みたいに(意味さえ通じれば)それぞれの人が使いたいほうを使えばいいだけの話なんだが、書き手としては、いちいち迷うのも難儀なので、できれば関係者のあいだで検討していただきたいと思っている。
そこで、10日に公開される幻プラ記事では、検討していただく上で参考にしてもらえるのではないかと思い、試験的に「ガイド」を使ってみた。初出だけ「ガイド(コーラー)」として、あとは「ガイド」。違和感を抱く人もいるかもしれないし、「意外にすぐ慣れるんじゃね?」と思う人もいるかもしれない。いろいろなご意見が聞けるといいなぁ、と思っております。
by deepriver1964
| 2014-07-08 21:24