2015年 04月 28日
毎ブラ2-006:ブラインドサッカーのホントに「すんごいゴール」は9月に東京で
アイマスク着用のブラインドサッカーで、すんごいゴールが生まれる!
たしかに、すばらしいプレーである。ただ、この記事だけ読んだ人は、これがまるで「マラドーナの5人抜き」に匹敵する偉業であるかのように勘違いするかもしれないので、念のため言っておきたい。これは、ドイツのディフェンスがあまりにユルすぎる。もちろんゴールを決めた選手も上手いのだが、これぐらいのドリブルスピードは決して速いほうではない。あのスピードで、あそこまで侵入されちゃダメですね。
いや、あの、見ないであんなふうにドリブルやシュートをするのは、スゴいことなんですよ。ものすごーく練習しないと、アレはできない。でも、これが飛び抜けてスゴいわけじゃないのだ。
実際、日本代表は昨年の世界選手権でフランスと対戦したが、あの10番にあんな自由なドリブルは一度もさせなかったと記憶している。また、ドイツとも対戦し、エース黒田がゴールを決めた。黒田は、ドイツより格上のパラグアイ戦、3月に行われたコロンビア戦で、長いドリブルからのゴールも決めている。日本がそういうレベルにあることは、多くのサッカーファンに知っておいていただきたい。
で、その日本代表が出場するIBSAブラインドサッカーアジア選手権大会が、もうじき東京で開催される。今のところ、9/2開幕、9/7閉幕の予定。会場も参加国も未定だが、日本は中国、イラン、韓国などと来年のリオデジャネイロパラリンピック出場権を争うことになる。ライバル国のディフェンスは、いずれもドイツより強固でしつこくて激しい。ドリブルも、もっと速くて上手い選手が何人もいる。
そこで生まれるゴールは、このフランス10番の何倍も「すんごい」はず。サッカーで新鮮な驚きを味わいたい人には、1試合でもいいから、アジア選手権を現場で観戦することをお勧めしたい。このドイツがいかにユルいかも、きっとわかるだろう。ちなみに写真と本文はあんまり関係ないが、動画にあるフワフワなフェンスはフランス独特の設備で、本来はこのような固いサイドフェンスを使用します。
by deepriver1964
| 2015-04-28 20:42