毎ブラ319:きのうの壮行試合



 今日の八王子での合宿練習にはお邪魔しておらず、今のところ草の者共からの情報もLINEに入ってこないのでネタないなーと思っていたんだが、昨日の壮行試合@味の素スタジアムの後半がYouTebeにアップされていたので、それを見た感想をば。

 後半3分の代表の先制ゴール(結果的に決勝点)は、左サイドから落合が出した横パスを黒田が繊細なタッチで持ち出し、右45度から右足でニアサイドの天井に叩き込んだ見事なもの。あれを足元にしっかりおさめてからドリブルを始めると、相手DFに体を寄せられてにっちもさっちもいかなくなることが多いので、こういうプレーは多くの選手が目指しているのだった。

 それにしても、黒田トモさんはこのところ左足のシュートが目立ち、手術した右足は大丈夫なのか?と案じていたので、この得点は大きな安心材料である。あの角度からのシュートも、調子が悪いときはいくら撃っても枠に行かないので、こうしてビシッと決まったのは好調の証であろう。良かった良かった。

 おっちー主将はゲーム形式の練習でもトモさんの前のスペースに絶妙のパスを出すことがよくあり、お互いに「やりたいプレー」と「やらせたいプレー」のイメージが噛み合ってるなぁと思っているんだが、このゴールもそれが生きた感じ。おっちー本人も、トモさんがそのままドリブルできるように意図してパスしたとのことだ。すばらしい。ちなみにおっちーのパス感覚のすばらしさは、5分30秒のコーナーキックの場面でもわかる。やはり逆サイドのトモさんに絶好の横パス。残念ながらトモさんがうまくコントロールできなかったが、アジパラや世界選手権では、これをトモさんがダイレクトでブチ込むようなシーンを見たいものである。

 あと印象的だったのは、7分10秒ぐらいからのカトケンこと加藤のボールキープ。1点リードして迎えたあの時間帯に、チームを落ちつかせるプレーができるのはすばらしい。んもう、カトケンさんったら、すっかりオトナになっちゃって。

 面白かったのは、終盤に敵陣で相手がボールを持ったときのじゅんさんことガイドの藤井とヤスこと佐々木の関係。じゅんさんがしきりに「ボールに行け!」と指示するのだが、ヤスさんは自陣に戻りたがって、なかなか言うことを聞こうとしない。こういうときって、たしかに見てると「ボールに行けよ」って思うんだけど、見えていない選手には選手ならではの独特の感覚があるようで、聞いてみるとそれなりに説得力のある理由があるものなのだ。とくにヤスさんは代表選手たちの中でもユニークな感覚を持っているので、なぜ戻ろうとしたのか本人に聞いてみたい。
by deepriver1964 | 2014-09-28 20:26