毎ブラ184:いろいろ謎

 JBFA(日本ブラインドサッカー協会)が、世界選手権とリオデジャネイロパラリンピック予選に関する情報をリリースした。まず世界選手権の日程は、11月16日開幕、24日閉幕。意外だったのは、12ヵ国参加の場合、4チームずつ3グループに分け、そこから「8チーム」が準々決勝に進むということ。先日の幻プラ連載では「グループリーグ突破=ベスト4」と予想してしまいました。12分の8では多すぎると思ったからだが、大会としては準々決勝があったほうが面白いし、日本にとってはこの方式のほうがチャンスが広がるでしょうね。

 ただし参加国が減る可能性もあるから、予断を許さない。アフリカとオセアニアに関しては「1カ国のみ参加意志を表明した場合は、その国に出場権を与える。複数の国が意思を示した場合は代表決定戦を行う」と書いてあって、現時点で意思表示した国があるのかどうかも不明。「1ヵ国も意思表明しなかった場合」にどうするのか書いてないのも不安だ。それでも12にする努力をするのか、単純にその分だけ減らすのか。本番半年前だというのに、相変わらずヤキモキさせる国際組織ではある。

 もっとビックリしたのは、リオパラ予選のことだ。幻プラ連載でも書いたとおり、今年10月のアジアパラが最初のアジア予選になる(その次は来年のアジア選手権)と思っていたんだが、そうではなく、「来年のIBSAワールドゲームズもしくはアジア選手権」がリオパラのアジア予選になるという。疑問符てんこ盛りである。

 私の認識が正しければ、IBSAワールドゲームズは以前「IBSAワールドチャンピオンシップ&ゲームズ」と称していた大会(2007年に日本がスペインに勝った大会)だから、参加国は当然「世界中」から集まる。そういう世界大会にアジア予選を兼ねさせるというのは、ちょっと意味がわからない。柔道、水泳、自転車、ゴールボール等さまざまな競技のうち、ブラインドサッカーB1クラスだけはアジア限定イベントにするということだろうか。だとしたら、実にもったいない話である。

 それに、ワールドゲームズはいつもアジアで開催されるわけではない。今回はたまたま韓国ソウル(リリースで「仁川」となっていたのは誤り)で行われるからアジア予選にできなくはないけど、次回以降、別の地域で開催されるときはそんな使い方はできないだろう。すると、やはりアジア選手権がアジア予選を兼ねることになるわけだ。

 そんなふうに、アジア予選を兼ねる大会をいちいち恣意的に決めるのはキモチが悪い。今までアジア選手権が予選だったのに、なぜワールドゲームズを候補として考える必要があるんだろう。日程も開催地も未定のアジア選手権が行われない可能性でもあるの? ワールドゲームズを予選にすると、それはつまり「韓国ホーム」になるということだって、考えなきゃいけませんよね。それ以上、うがったことを言うつもりはないけれど。

 そんなこんなで、IBSAの体制が変わったせいもあるんだろうけど、今回の発表は謎が多いです。「今年のアジアパラはリオの予選にならない」と明言されてれば安心なんだけど、幻プラ連載でどう書けばいいか迷っちゃうなぁ。うーむ。
by deepriver1964 | 2014-05-16 21:47