毎ブラ040:ボレーシュートへの挑戦

 書くことが思いつかなかったのでFacebookで質問を募集したところ、こんなのいただきました。

「ブラインドサッカーでボレーシュートのシーンなんてありうるんですか?」

 質問された方はブラインドテニスの関係者。このテニスのB1クラス(アイマスク着用)は3バウンド以内に返球するルール(B2とB3は2バウンド以内)だそうだが、2バウンドや1バウンド、ボレーなどに挑戦している人もいるそうだ。

 ブラインドサッカーの場合、浮き球のパスをダイレクトボレーでシュートしたシーンを(少なくとも私は)まだ見たことがない。空中ではボールがほとんど鳴らないので、至難の業だ。でも、バウンドして浮いたボールをボレーで叩くシーンは何度か見たことがある。いちばんコーフンしたのは、2010年の世界選手権、スペイン戦で黒田が見せたプレー。たしか佐々木が左サイドからゴール前に出した浮き球のパスを、体を投げ出すようにワンバウンドで膝に当ててシュート。ループ気味にGKの頭上を襲ったが、惜しくもクロスバーを越えた。この大会ではブラジルのエースであるリカルドも同じようなボレーシュートを見せていたと記憶している。「いよいよこのサッカーも2次元から3次元になってきたな」と思ったものである。

 ちなみに黒田は関東リーグの試合で、3バウンドぐらいしたボールをボレーでシュートし、見事にゴールを決めたことがあった。ブラインドサッカー選手にとっては、ひとつの「夢」である。いずれヘディングシュートも見られるようになると、私は信じている。
by deepriver1964 | 2013-12-24 00:01